男性の性欲は、年齢の上昇とともに減っていくものですが、まれに若いうちから性欲がなくなってしまう人もあります。
「ムラムラしない…」「アレが勃たない…」など、昔に比べて性欲の衰えを感じている人は要注意です。
そこで今回は、男性の性欲が湧かなくなる原因と、性欲減退を改善するための対処法について紹介します。
そもそも「性欲」って何?
性欲とは、性行動に対する本能的な欲求のことを指します。
人が何かを欲しいと思うとき、論理的に考える部分が必ずあるもの。例えば、何か商品を購入するときは、値段や機能性などを踏まえて買うかどうかを検討するでしょう。
しかし、性欲のように本能的な欲求は、論理的なものではないため、抑えることが極めて難しいとされています。
性欲をコントロールするのは、脳の視床下部と呼ばれる部分から分泌される性ステロイドホルモンです。性ステロイドホルモンの濃度が変動することで、性欲の強さも変わるのです。
「ムラムラしない…」男の性欲が湧かなくなる7大原因
ここからは、性欲が湧かなくなる男性あるあるの原因を見ていきましょう。
(1)過剰なストレスを受けている
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、視床下部からの男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が減少します。
そして、この男性ホルモンは性欲の大きさに直結するため、ホルモンの分泌が減少すると性欲の低下を招いてしまうのです。
(2)食生活の栄養バランスが偏っている
毎日の食事は、男性ホルモンの分泌量に影響を及ぼします。
他にもメタボの男性は、生活習慣病の影響で血流が悪くなり、ペニスに血液が流入しにくくなることで勃起不全になる可能性を高めます。
特に栄養の偏った食生活を送っていると、脂質や糖質など生活習慣病の原因になる栄養を過剰に摂りがちになるため、十分に注意しましょう。
(3)性生活がマンネリしている
“妻だけED”という言葉はご存知ですか?
これは、性生活のマンネリ化が招く「他の女性とはセックスできるのに、妻を前にするとアソコが勃たない…」という厄介な症状のひとつ。
この妻だけEDは、性行為の相手が奥さんだけでなく彼女の場合も同様のケースが起こりえます。
(4)運動不足が続いている
運動不足が重なっている人も、男性ホルモンの減少や血行不良が原因で、結果的に勃起不全や性欲減退を招く恐れがあります。
デスクワークの仕事がメインの男性、また休日は家にひきこもりがちな人は特に気をつけた方が良いでしょう。
(5)寝つきが悪く睡眠不足を感じる
性欲を維持・向上させるために必要な男性ホルモンは、良質な睡眠をとることで多く分泌されることから、睡眠の質低下は性欲減退の原因に直結します。
布団に入ってもなかなか寝つけない、夜中に何度も目を覚まして起きるなど、毎日の睡眠状態がすぐれない人は注意しましょう。
(6)性に関するトラウマを抱えている
過去の恋愛でセックス中に中折れして元カノに責められたり、性的な嫌がらせを受けたりした男性は、性に対するトラウマが原因で性欲が湧かなくなる場合があります。
また、性行為の相手から「やめて」や「今日は無理」などエッチの誘いを拒絶する旨の言葉を浴びせられた場合も同様に、勃起不全や性欲減退の原因につながる可能性があるでしょう。
(7)何らかの病気を持っている
血管系、ホルモン系などの病気によって勃起不全や性欲減退が起こる場合があります。病気の自己判断は禁物ですので、性欲減退に心当たりがない人は一度クリニックを受診した方が良いでしょう。
「ムラムラしなくなった…」性欲減退の対処法6つ
続いては、性欲減退の傾向が見られる男性におすすめの対処法を紹介します。「ムラムラしなくなった…」と悩む男性は、次の対策方法を検討してみてください。
(1)タンパク質と亜鉛を積極的に摂取する
男性ホルモンの生成に必要な栄養素は、主に「タンパク質」と「亜鉛」です。
タンパク質は、主に卵や大豆、赤身の肉類、魚などに、亜鉛は牡蠣やうなぎ、牛肉、チーズ、レバーなどの食品に含まれています。
また、もし普段の食事でのタンパク質と亜鉛の摂取が難しいようであれば、サプリメントを活用してみましょう。
(2)適度に運動する
性欲を減らさないためには、定期的にカラダを動かすことが大切です。
実際に取り組むトレーニングメニューは、ゆったりのジョギングや軽めの筋トレで十分。週2~3回程度を目安に実践してみましょう。
逆に、激しい運動は男性ホルモンの消費につながるため、運動の量や頻度はほどほどを心がけてください。
運動習慣がない人は、まず近所の散歩から始めてみてはいかがでしょうか。また、できるだけ階段を使う、わざと遠回りの道を行くなど、日常生活内にカラダを動かす機会をもうける対策方法もおすすめです。
(3)タバコと飲酒を控える
タバコは血流を悪くすることで勃起不全のリスクを高めます。また、過度な飲酒は肝機能を低下させ、男性ホルモンの分泌を減少させます。
そのほか、アルコールが分解されるときに亜鉛が大量に消費されることも性欲減退につながるのです。過度な喫煙と飲酒は、精液量の減少や精液の質の低下に直結するため、不妊の原因になる可能性もあります。
タバコやお酒を飲まないとイライラしてしまう人は、他のストレス解消法を見つけてみましょう。
(4)いつもと違うエッチに挑戦してみる
交際中の彼女や奥さんとのセックスに対していまいち積極的になれない場合は、いつもと違うシチュエーションの性行為に挑戦してみましょう。
例えば、互いにコスプレの衣装に着替えてセックスしたり、普段とは違う場所を選んで性行為に及んだりと、いつもの性行為に刺激をプラスするのです。
また、パートナーと相談のうえ大人のオモチャを使うのも効果的かもしれません。
(5)アロマを炊く
実は、匂いによって性欲が高まる女性はけっこう多いもの。
寝室などセックスする場所にアロマを炊けば、リラックス効果が期待できるでしょう。
気分がリラックスすれば、睡眠の質が改善されたり緊張がほどけて性欲が高まったりといった性欲減退の対策につながります。
ちなみにリラックスできる香りは人によって異なるため、パートナーと相談のうえいろいろ試して決めましょう。
(6)病気が原因の場合は治療する
男性ホルモンの減少を招く病気を発症している場合は、注射や飲み薬などで体内に男性ホルモンを補充することで、性欲が元に戻る可能性があります。
ただし、希望すれば必ず男性ホルモンを補充してもらえるわけではありません。まずは医師と話し合って、ベストな治療方針を決めることが大切です。
性欲を取り戻そう!
性欲の量は、男性ホルモンの量に比例します。
ストレスや不規則な生活などが原因で性欲減退に悩んでいる男性は、今回紹介した対処法を検討してみてください。